新弟子検査の体格規定緩和「多くの人に門戸広げる」

[ 2012年3月19日 06:00 ]

 日本相撲協会は18日、大阪府立体育会館で理事会を行い、5月の夏場所の新弟子検査から体格規定の緩和を行うことを発表した。01年から導入された、体が小さくても運動能力に優れた者に門戸を開放する第2検査(基礎体力・運動能力等の検査)を廃止。第1検査では身長・体重規定を1メートル73以上、75キロ以上だった基準を第2検査の基準の身長1メートル67以上、体重67キロ以上に下げた。

 「就職場所」となる毎年3月の春場所では中学卒業見込みの受検者に限り身長1メートル65以上、体重67キロ以上とした。1959年以来53年ぶりの規定緩和に、八角広報部長(元横綱・北勝海)は「もっと多くの人に門戸を広げようというもの。第2検査もみんな合格しているから」と説明した。若貴ブーム全盛の92年に223人が合格したが昨年はわずか60人に減少。少子化に加えて相撲人気の低迷が影響しているが、少しでも入門者を増やすための措置に踏み切った。今回の規定緩和に第2検査から関取第1号となった豊ノ島は「小さくても力士になりたいと思っているのはいるらしいいんじゃないですか」と話していた。

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2012年3月19日のニュース