マラソン代表、五輪へ始動…藤原新「やっぱりメダルが欲しい」

[ 2012年3月14日 18:15 ]

記念写真に納まる(左上から時計回りに)中本健太郎、山本亮、藤原新、堀端宏行、赤羽有紀子、木崎良子、重友梨佐、尾崎好美の各選手

 ロンドン五輪のマラソン代表に決まった重友梨佐(天満屋)ら男女6人と補欠各1人が14日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターに集合し、今後の派遣手続きや合宿計画の日程などを確認する研修会に参加して早速始動した。

 12日の代表発表から2日。24歳で最年少の重友は「本当にいよいよ始まると感じた。楽しみたい思いでいっぱい」と目を輝かせた。来週から米国で高地合宿に入るという。木崎良子(ダイハツ)はカーブが多いロンドンの五輪コースを近く下見に行く予定で「脚づくりに集中したい」と意気込んだ。

 4年前の北京五輪で野口みずき(シスメックス)ら故障者が相次いだ反省を踏まえ、日本陸連は最新の機器を使って選手の体調データを管理する方針だ。武冨豊女子マラソン部長は「連絡を密にし、情報共有を徹底したい」と話した。欧州での直前合宿なども検討するという。

 男子でエース格の藤原新(東京陸協)は米西海岸で強化合宿を行い、五輪前にハーフマラソンを走る予定。「(本番では)2時間7分半を目標タイムに設定する。やっぱりメダルが欲しい」と意欲的だった。

 ▼藤原新(東京陸協)の話 五輪へ気を引き締めていく。目標タイムは2時間7分半。タイムを出せば順位はついてくる。色は分からないけど、やっぱりメダルは欲しい。

 ▼山本亮(佐川急便)の話 五輪のコースはカーブが多く、カーブが鋭角という印象だ。ペース変化に対応するため、リズムに変化をつける練習にも取り組みたい。

 ▼中本健太郎(安川電機)の話 五輪は自分にとって夢の舞台。高速レースに対応できる練習に取り組みたい。平常心を忘れずにやっていきたい。

 ▼重友梨佐(天満屋)の話 世界のレースは変化が激しい。スピードの切り替えが課題になる。メダルを取って監督に恩返ししたい。

 ▼木崎良子(ダイハツ)の話 持久力に不安はあるが、スピードには自信がある。近く五輪コースを下見して、脚づくりに集中したい。

 ▼尾崎好美(第一生命)の話 五輪はスピードに対応できる走りが必要になると思う。ラストのスプリントでは負けると思うので、ロングスパートできる力をつけたい。

続きを表示

2012年3月14日のニュース