山村 イエローカード第1号も24位浮上で初の予選突破!

[ 2012年3月11日 06:00 ]

<PRGRレディスカップ・2日目>1番H、ティーショットを放つ山村彩恵

ヨコハマタイヤ・PRGR・レディース第2日

(3月10日 土佐カントリークラブ(6232ヤード、パー72))
 プロ1年目の山村彩恵(19=フリー)が73とスコアを落としながら、全体的にスコアが伸びなかったため、通算5オーバーで45位から24位に浮上した。スロープレーにより今季導入されたイエローカード第1号となったが、後半に巻き返して2戦目で初の予選突破を果たした。首位は通算1アンダーの不動裕理(35=フリー)ら3人。開幕戦優勝の斉藤愛璃(22=程ケ谷CC)は1打足りずに通算9オーバーで予選落ちした。

 元気娘の笑顔が輝いた。平均スコア75・98の中での73。24位に浮上した山村は「(17、18番の)最後のボギーが悔やまれます」と語りながらも、初の予選突破を喜んだ。

 カットラインがちらつく通算7オーバーで迎えた9番ティーグラウンドで、同組のフォン・シャンシャン、李知姫とともにスロープレーで警告を受け、イエローカード第1号となった。だが、動揺はなかった。「噂のイエローだ」と驚きつつも「自分のプレーをしよう」と切り替えた。後半は冷たい強風の中、鍛え上げたムチムチの太腿をあらわにしたショートパンツで回り、4バーディー、2ボギーと巻き返し。遅れも解消したため罰則は受けなかった。

 1Wで260ヤード近く飛ばすパワーの源は、ヒップサイズ100センチ強の「下半身です」と胸を張る。「今年勝って、早くシード権を獲りたい」。開幕戦優勝の斉藤に続き、また1人、楽しみな新顔が現れた。

 ≪今季から導入≫日本女子プロゴルフ協会は今季からコースや気象条件を考慮した上で、第1組のプレー時間の設定をしている。この日は風が強かったため、アウトは2時間3分の設定。第1組の山村、フォン・シャンシャン、李知姫に警告(イエローカード)が出たのは、設定タイムをオーバーするペースで進んでいたため。千原競技委員長は「実際、第1組は2時間9分を要した」と警告の理由を説明した。

 ◆山村 彩恵(やまむら・さえ)1992年(平4)6月29日、福岡市生まれの19歳。9歳からゴルフを始める。沖学園高在籍時から江連忠コーチに師事。アマ時代に全国的な実績はないが、昨年はプロテストに失敗した後のツアー予選会で32位に入り、今季の大半の出場権を得た。家族は両親と弟。得意クラブは1W。1メートル55、52キロ。

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2012年3月11日のニュース