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高梨沙羅が国内初W杯で日本勢初優勝 ソチへ期待高まる

W杯ジャンプ女子で初優勝を果たし、表彰台で観客に手を振る高梨沙羅

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子蔵王大会
(3月3日 山形市蔵王)
 15歳の高梨沙羅(北海道・上川中3年)が国内初開催のW杯で日本勢初優勝を飾った。午前の個人第10戦(HS100メートル、K点90メートル)では2位に終わったが、午後の同第11戦ではバッケンレコードの102・5メートルを飛び、124・9点をマーク。助走路のコンディション不良により2本目が中止となったため、15歳4カ月でのW杯最年少Vとなった。女子ジャンプが正式種目となる14年ソチ五輪へ向け、期待の星が記念すべき1勝を手に入れた。

 君が代が流れる表彰式。表彰台に立った高梨は真っ赤な頬を緩めて約1000人のファンに手を振った。「(競技が)始まる前にお客さんがパワーをくれたので、あそこまで飛べた。地元で勝つことと初優勝すること。二つ重なって本当にうれしいと思います」。その姿をスタンドで見守る両親の目は涙で潤んでいた。母・千景さん(44)は「子供を祝う日に、私たちがプレゼントをもらいました」と感慨に浸った。

 午前中の1戦目は、着地の姿勢が乱れてわずか1・1点差でヘンドリクソンに敗れた。気持ちを切り替えて挑んだ午後の2戦目。力強い踏み切りから風に乗った。「中盤からいつも以上に浮き上がった。これはいけるかもしれないと思った」。ジェットコースターが大好きな15歳は恐怖心を抱くことなく、飛距離を伸ばす。観衆をどよめかせた大ジャンプは東輝が03年にマークした男子のバッケンレコードに並ぶ102・5メートル。2位のヘンドリクソンに11・2点の大差をつけた。

 その後、日差しが強くなった影響で助走路の状態が悪化。競技は中断され、1時間半後には2本目の中止が決定した。1本だけの勝負になったが、ヘンドリクソンとの“サラ対決”もW杯で初めて制し「憧れであり、目標である選手に勝ててうれしい」と喜んだ。

 15歳ながら昨季は最高峰のコンチネンタルカップで2勝し、日本のトップ選手の仲間入りを果たした。今季は1月のユース五輪で金メダルを獲得し、2月の世界ジュニアでも個人と団体の2冠を達成。1メートル51と小柄ながら、今オフは20キロの負荷をかけたウエートトレーニングを開始し、渡瀬弥太郎コーチは「ジャンプ力も数センチ伸びたはず。パワーがついたことが安定感につながっている」と飛躍の要因を挙げる。

 W杯には11戦中7戦しか出場していないが総合3位に浮上した。「(優勝したが)1本目だけで終わったのが少し残念。あすも大会はあるので頑張りたい」。無限の可能性を持つスーパー中学生が、2年後の金メダル獲得に名乗りを上げた。

[ 2012年3月4日 06:00 ]

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