どうなる男子代表…残り2枠、満場一致は不可能

[ 2012年2月27日 06:00 ]

 藤原新がロンドン五輪代表の座を確実にし、残り枠は事実上「2」になった。男子選考会は3月4日のびわ湖毎日マラソンがラストになるが、選考は難航必至だ。日本陸連・河野強化副委員長も、「全部終わってから出てきた事実を比べる。どういう選考になるかは全部終わるまで言えない」と歯切れが悪かった。

 昨年12月の福岡国際で上位に入ったランナーの動向が、状況を複雑にしている。福岡で日本人トップの川内は惨敗し、福岡で日本人3番手、今大会が“追試”だった前田が2時間8分38秒と自己ベストを更新した。日本陸連は選考会に複数大会出場する選手に関しては最初の選考会を重視し、再挑戦の場合は「相当のインパクトが必要」という見解を出している。今大会でレース内容に乏しい前田と、大惨敗した福岡最上位の川内。この2人の比較でも難しい上に、びわ湖毎日には福岡で日本人2番手だった今井も“追試”で出場する。

 さらに同大会には、昨夏の世界選手権で日本人最上位の7位に入った堀端も参戦。川内、追試組、そして世界選手権組。ここに気象条件に左右されるタイムが判断材料として加わる。もはや満場一致の選考は不可能な状況。河野強化副委員長の「誰もが納得できる選考をしたい」という言葉は、ただの理想論にしか聞こえない。

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2012年2月27日のニュース