錦織 注目度急上昇!スポンサー名乗り殺到で争奪戦必至

[ 2012年2月1日 06:00 ]

会見を終え、ホワイドボードに「グランドスラム優勝」の目標を書いた錦織

 テニスの全豪オープン男子シングルスで日本選手として80年ぶりにベスト8入りした錦織圭(22=フリー)が31日、都内で帰国後初めて記者会見し、今後の目標に「4大大会優勝」を力強く掲げた。10日から、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで行われる男子国別対抗戦デ杯ワールドグループ1回戦のクロアチア戦に出場する。

 錦織は頬を赤らめ、頭をかいて照れ笑いを浮かべながらも、はっきり口にした。今後の目標を聞かれた時だ。「来年か2年後かに、もっといい結果を出せればいい。グランドスラムで優勝したいですね」。日本選手では誰も果たしたことのない大きな夢を現実的な目標として明言した。

 全豪オープン8強は日本人男子として80年ぶり。4大大会での8強は95年ウィンブルドンの松岡修造以来17年ぶりだったが「(日本人で何年ぶりというのは)うれしいし、誇りに思うけれど、世界基準で戦いたい」と快挙の余韻に浸るつもりはない。大会後の世界ランキングは26位から20位に浮上。「こんなに早く(トップ20入りを)達成できるとは思っていなかった。トップ10に早く入りたい」とランキングの目標を上方修正した。

 注目度も急上昇している。街中では頻繁に声を掛けられ、サインを求められる。「帽子、サングラス、マスク(姿)でも振り向かれる。自分で言うのも何ですが、正直凄いです。ビックリしてます」と戸惑いを隠せない。スポンサーに名乗りを上げる企業も続出。マネジメント事務所の関係者は「問い合わせはいただいております」と語った。現在所属先はフリーとなっており、今後は争奪戦も必至の状況だ。

 この日から練習を再開した。デ杯ワールドグループ1回戦に勝って、日本がベスト8入りすれば、史上初となる。デ杯は1日目シングルス2戦、2日目ダブルス1戦、3日目シングルス2戦で争われ、3勝以上したチームが勝ち。「(日本の)No・1として、シングルスで2勝を挙げたい」。史上初の快挙へ向けて、自らにノルマを課した。

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2012年2月1日のニュース