春の綱獲りへ“壁”に挑戦!把瑠都、白鵬倒して全勝Vだ

[ 2012年1月22日 06:00 ]

琴欧洲(左)を寄り切りで下し全勝を守った把瑠都

大相撲初場所14日目

(1月21日 両国国技館)
 13日目に初優勝を決めた把瑠都は、琴欧洲を寄り切り、14戦全勝とした。母・ティーナさん(49)が観戦に訪れる千秋楽には、全勝優勝を懸け白鵬と対戦。過去の大関全勝Vは、15日制定着の1949年(昭24)夏場所以降では8人だけで、そのうち7人が横綱に昇進。春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)での綱獲りに向け、対戦成績3勝19敗の大きな壁に挑む。

 初優勝から一夜明けても把瑠都の強さに変わりはなかった。前日に横綱を破って“13日目V”をアシストしてくれた琴欧洲を力強く突き放し、左上手をガッチリ。土俵中央で“洗濯機”のようにぐるりと回りながら寄り切り、青い瞳と白い歯を輝かせ花道を引き揚げてきた。「とにかく勝ちたい気持ちしかなかった。しっかりと自分の相撲を取れた」

 前夜は来日中の妹・ピレさん、エレナ夫人らと食事に出掛けただけで、後はいつもと同じように過ごしたという。支度部屋で報道陣から「よく眠れたか?」と聞かれると「5分くらい遅かった。よく歯を磨いていたから」とジョークを飛ばした。最愛の母・ティーナさんが観戦に訪れる千秋楽では、全勝優勝を懸けて横綱に挑む。

 「大関昇進のときに14勝1敗はしたから…。自信満々じゃないけど、今年1つも負けてないし」。十両(把瑠都は06年春に達成)と幕内で全勝優勝を果たしているのは、過去に北の富士(元横綱)だけ。大関で全勝優勝すれば、07年夏場所の白鵬以来となる。「目標は目標」と目指す春の綱獲りへ、まずは完全Vで弾みをつける。

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2012年1月22日のニュース