白鵬“カモ”に不覚の黒星…「これが負けという感じ」

[ 2012年1月18日 06:00 ]

<初場所10日目>鶴竜(左)に寄り切りで敗れる白鵬

大相撲初場所10日目

(1月17日 両国国技館)
 白鵬が過去20戦全勝とカモにしていた鶴竜に不覚を取った。波乱の伏線は立ち合いにあった。鶴竜に先に手をつかれて1度は合わずに2度目で立ったが、低く当たった相手にいなされた。右上手を奪われ出し投げで体勢を崩されると、もろ差しも許して寄り切られた。

 支度部屋では「立ち合い合わない?そうだね。得意というか相性は良かったが…。油断?まあね」と無念そうに唇をかむと「これが負けか、という感じ」。一昨年の九州場所で稀勢の里に敗れ、連勝が63で止まった時に発した言葉を口にした。

 5日目の雅山戦で痛めた左足の親指の古傷も影響している可能性はある。この日もテーピングでがっちりと固め、取組後に支度部屋を出る時にはやや腫れているようにも見えた。

 11日目は1敗で並ぶ稀勢の里が相手。ここ一年は3勝2敗と苦戦しているが「また一生懸命やるだけ」と前を向く。全勝の把瑠都に1差リードを許して迎える終盤戦。21度の優勝を誇る横綱が必死に巻き返しを狙っていく。

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2012年1月18日のニュース