帝京大・岩出監督「逆算チームづくり」で結実

[ 2012年1月9日 06:00 ]

胴上げされる帝京大・岩出監督

ラグビー全国大学選手権決勝 帝京大15-12天理大

(1月8日 国立)
 就任16年目の帝京大・岩出雅之監督(53)は「10年以上試行錯誤したが(決勝の)1月8日から逆算してチームづくりができるようになった」と胸を張った。

 今年度から医療技術学部の教授に就任。普段の生活から選手をチェックした。夏合宿後、顔色が悪いCTB南橋に血液検査を受けさせた。貧血気味と判明すると、初戦日体大戦を欠場させるなど3試合で先発から外し大学選手権にピークを持ってこさせた。

 07年医療技術学部にトップアスリートコースが開設して以来、全国から好素材が集まるようになった。初めて大学選手権決勝に進んだ08年度に1年生で大舞台を経験した南橋らが3連覇の主力となった。箱根駅伝優勝の東洋大陸上部も担当する管理栄養士の虎石真弥さん(36)を02年から招へい。食生活から体調管理を徹底しているのも強さの要因の一つだ。「笑うのは最後でいい」と言い続けてきた指揮官は対抗戦優勝時に拒否した胴上げを受け入れ「ホッとしている」と喜びに浸った。

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2012年1月9日のニュース