近代バレーの基礎となる戦術編み出し、人気の火付けも

[ 2012年1月6日 06:00 ]

松平康隆氏死去

 【松平流アラカルト】

 ☆「松平サーカス」 レシーブ力を磨くため、逆立ちなどアクロバティックな練習を課し「松平サーカス」と呼ばれた。小柄な日本人が外国人に対抗するための俊敏性を身につけさせた。逆立ちは現在でもバレー部の定番練習メニューとなっている。

 ☆独創的な攻撃 「Aクイック」や「Bクイック」などの速攻や時間差攻撃など近代バレーのベースとなる戦術を編み出す。森田の「一人時間差」は練習でのトスミスの際に、動きを止めてスパイクを打った時にブロックを外せることがわかって誕生。選手たちに「考えろ」と指示し、そのアイデアも取り入れた。

 ☆「ミュンヘンへの道」 ファン獲得のために番組を企画してテレビ局に売り込み、実現したのが五輪へ取り組む男子バレーをアニメと実写で描いた「ミュンヘン五輪への道」。日曜日の夜に放送された。また、五輪前に著書「負けてたまるか」を出版。大会前から積極的にアピールし、ファンを味方に付けた。

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2012年1月6日のニュース