名将の指導ジワジワ 東海大“ゴボウ抜き男”村沢は迷った末に…

[ 2012年1月1日 08:14 ]

2011年の箱根駅伝で2区区間賞に輝いた東海大の村沢明伸(左)

第88回箱根駅伝

 不気味な存在のが東海大だ。村沢明伸(東海大3年)、大迫傑(早大2年)の現役に加え、上野裕一郎(ヱスビー食品)、佐藤悠基(日清食品)ら箱根路をわかせたランナーを長野・佐久長聖で育ててきた名将・両角速氏が東海大の監督に11年4月から就任。佐久長聖では98年から全国高校駅伝に13年連続で出場させ、2008年は優勝に導いた手腕を大学でも発揮しつつある。

 高校時代の教え子で、大エースの村沢について「上りが得意。柏原に匹敵する力はある」と5区での起用を検討してきたが、11月に右足首を捻挫。大事には至っていないが「上りよりむしろ(5区終盤の)下りで取り返しのつかないことが起きるのが怖い。捻挫がなければ行きたかった」と5区を回避させ、エース区間の2区に配置した。

 村沢の2区は3年連続で、昨年は歴代2位となる17人抜きのゴボウ抜きを演出。“山の神”柏原(東洋大)が待ち構える5区までに、村沢を中心にどれだけリードを作れるかがカギとなる。

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2012年1月1日のニュース