上村愛子、2季ぶりの復帰戦で2位「ホッとしています」

[ 2011年12月21日 06:00 ]

2季ぶりの復帰戦を2位で飾り、表彰式で笑顔を見せる上村愛子

 フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(32=北野建設)が19日、米コロラド州スティームボートスプリングズで行われた国際スキー連盟公認レースで2季ぶりに復帰し、女子で2位に入った。上村は10年3月の大会後に戦列を離れて昨季を休養したが、今年春に現役続行を表明。予選を3位で通過し、16人による決勝で優勝選手と1・35点差だった。里谷多英(35=フジテレビ)は5位だった。

 前日まで穏やかだった表情が、この日は「内臓がぎゅっとなるような緊張感」で一転厳しくなった。決勝は第1エアで着地が乱れた。バンクーバー五輪までは圧倒的なスピードを誇ったが、タイムも6位。「まだまだパワー不足」と課題も口にしたが、2季ぶりの復帰戦で表彰台に立ち「ホッとしています」と笑顔を取り戻した。

 20日に1レースを残しているが、全日本スキー連盟の林達男フリースタイル部長は「練習中に膝を痛めたらしいが、うまく調整してくれた。合格点」と評価。今後は来年2月に新潟・苗場で行われるW杯までにトップチームに戻ることが目標となるが、本人は「今年は攻撃的なターンはしんどいと思う。無理をしたくない」と冷静に先を見据えた。

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2011年12月21日のニュース