個人賞の室伏、世界陸上金「競技人生で最高の瞬間」

[ 2011年12月21日 06:00 ]

個人賞を受賞し、喜びを語るハンマー投げの室伏広治

毎日スポーツ人賞

 8月の陸上の世界選手権男子ハンマー投げで大会史上最年長の金メダリストとなり、個人賞を受賞した室伏広治(37=ミズノ)は「(東日本大震災の被災者に対し)私も力になれたらいいと思って大会に臨んだ。いつもの試合より力を発揮できたと思う。特別な1年だった」と振り返った。

 04年アテネ五輪に続く金メダルで、日本陸上界では初めて五輪、世界選手権のダブル金メダリストとなった。アテネ五輪では当初1位だった選手がドーピング違反による失格で、繰り上がりでの優勝だったが、今回は初めて表彰台で金メダルを首にかけられた。「まさかこの年齢でチャンスが巡ってくるとは思っていなかった。競技人生を振り返っても最高の瞬間だった」。

 今後は中京大で投げ込みを開始し、年明けには拠点の米国へ戻る予定。ロンドンの悪天候を想定し、雨天時用のシューズも複数試していく。「五輪でもぜひ表彰台でメダルがもらえるように頑張りたい」。集大成と位置づけるロンドン五輪で、再び表彰台の中央を目指していく。

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