遼くん痛恨トリプルボギー…年内マスターズ切符絶望的

[ 2011年12月18日 06:00 ]

<タイ選手権3日目>16番、ラフからの第4打で左打ちを試みる石川遼だがボールはグリーンを大きくオーバー

アジアンツアー・タイ選手権第3日

(12月17日 タイ・チョンブリ、アマタスプリング・カントリークラブ=7453ヤード、パー72)
 石川遼(20=パナソニック)の年内のマスターズ当確は風前のともしびとなった。64位から上位浮上を狙ったが、16番でトリプルボギーを叩くなど77と崩れ、通算8オーバー、224で67位に沈んだ。アジアンツアーによれば、今大会で37位以内に入れなければマスターズ出場権獲得の条件である世界ランク50位以内から陥落することが確定。厳しい状況に追い込まれた。73とスコアを一つ落としたものの、通算19アンダーでリー・ウェストウッド(38=英国)が首位を守った。

 夢舞台への切符が大きく遠のいた。スコアを2つ落として迎えた16番パー4。石川は第1打を左ラフに曲げると、第2打をグリーン奥の深いラフにこぼした。第3打はバンカーのへりから。かかとが浮いている状態で打ったものの、ミスショットでボールは40センチ動いただけ。第4打は深いバンカーで足場が取れず、やむなく左打ちしたが、グリーンを大きくオーバーし、第5打も傾斜を上り切れずに花道で止まった。第6打でやっと1メートルに寄せたものの痛恨のトリプルボギーを叩いた。

 「アプローチがもうちょっとだった。きょう外したのは難しい場所でライが良くなかった。技術がまだまだ」。直前の15番でボギーを叩くなど、チャンスホールのパー5で2つもボギーを記録。「16番はバーディーが欲しくてピンを狙ってしまった。マネジメントミス」と振り返った。

 この日、アジアンツアーは、世界ランク50位の石川がこの試合でポイントが加算される37位以内に入らなければ、世界ランク51位以下に後退すると発表。ランクを落とせば、年内のマスターズ出場権(世界ランク50位以内)獲得が消滅する。第3ラウンド終了時点で37位ラインとは7打差。たとえ37位以内に入っても他選手との兼ね合いで世界ランクを落とす可能性もあり、極めて難しい状況になった。

 ただ、マスターズ出場には主催者による招待や、大会2週前に発表される世界ランクで50位以内に入る資格などもあるだけに立ち止まってはいられない。「あしたで決めたい気持ちはあったが、スコアを落としたのも、今、世界ランクで際どい位置にいるのも自分の責任。最終日はベストのプレーをするしかない」。年内最終ラウンドはマスターズ切符がお預けになったとしても、来季につなげる上で重要な意味を持つ。

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2011年12月18日のニュース