内柴容疑者 史上初の汚点も 黒帯そのものもはく奪か

[ 2011年12月7日 06:43 ]

教え子の柔道部員に対する準強姦の疑いで逮捕された内柴容疑者

 04年アテネ、08年北京両五輪の柔道男子66キロ級を連覇した内柴正人容疑者(33)が6日、未成年女子柔道部員を乱暴したとして、警視庁に準強姦(ごうかん)の疑いで逮捕された。

 全日本柔道連盟(全柔連)は会員登録の抹消を含む処分を検討することを示唆。内柴容疑者が永久追放”となる可能性も出てきた。

 全柔連の登録抹消となれば、選手としてはおろか指導者としても大会参加などができなくなる。さらに、上村会長が館長も兼任する講道館の会員資格剥奪となれば、講道館が認定している内柴容疑者の「5段」、つまり黒帯そのものが消えることになる。

 講道館の草創期には別の柔道団体を立ち上げようとした人物が資格を剥奪されたケースもあるというが、逮捕からの“追放”となれば、史上初の汚点となる。

全柔連は13年度から指導者資格制度を本格的に実施する予定。その矢先に起きた不祥事に、関係者の受けたショックは計り知れない。同会長は「ロンドンに向けて盛り上がって、これからという機運に水を差された。柔道界からこういう事態を起こしたことを申し訳なく思う」とも話し、近日中に自らが選手強化本部長を務めるJOCにも報告する考えを明かした。

続きを表示

この記事のフォト

2011年12月7日のニュース