IOC最古参 アベランジェ委員辞任…不正疑惑で処分直前か

[ 2011年12月5日 09:25 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)前会長で、国際オリンピック委員会(IOC)で最古参委員のジョアン・アベランジェ氏(95)=ブラジル=がIOC委員を辞任したことが4日、分かった。AP通信によると、IOCが不正な金銭受領による倫理規定違反で近く同氏の処分を検討する予定だった。

 IOCはアベランジェ氏がFIFA会長だった当時の不正疑惑について調査を進め、8日の理事会で追放を含む厳しい処分を検討するはずだった。同氏が1日に辞任を申し出る手紙を出したことで、処分は見送られる見通しという。

 1963年にIOC委員に就任したアベランジェ氏については、英BBC放送が同氏が倒産したFIFAのマーケティング代理店ISL社から97年に100万ドル(約7800万円)を受け取ったとの疑惑を報じていた。

 この疑惑で名前が挙がった国際陸連会長のラミン・ディアク委員(78)=セネガル=とFIFA副会長のイサ・ハヤトウ委員(65)=カメルーン=については、より軽い処分が科される見込みという。(共同)

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2011年12月5日のニュース