陸連「内容は少し寂しい」も…川内の東京出場に困惑

[ 2011年12月5日 06:00 ]

ゴール直後、その場に倒れ込み医務室に運ばれる川内

福岡国際マラソン

(12月4日 平和台陸上競技場発着の42・195キロ)
 “川内流”に日本陸連も困惑だ。ケニアの新星に完敗し日本人トップのタイムが2時間9分57秒に終わり、河野匡・強化委員会副委員長(51)は「選考会の内容としては少し寂しい」と総括。「自分から仕掛けて1位になったのは評価できる」と川内について話した同副委員長だが、既定路線となっている来年2月の東京マラソン出場に関する質問には「われわれも戸惑う」と苦笑いを浮かべた。

 選考会で日本人トップに入りながら、次の選考会に出場するのは前例がない。東京マラソンに出場した場合、「川内が“福岡の結果では選ばれない”と思って(東京に)出場したという判断しかできない」と同副委員長。東京マラソンの川内の成績次第で、選考が難航するのは必至だ。陸連サイドは近日中に川内と話し合い、東京マラソンの扱いなどについて説明する。

 ▼日本陸・連尾県貢専務理事 川内選手のラストスパートは勝負への強い執着心を感じた。自分らしさを最後まで貫いたのが勝因ではないか。

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2011年12月5日のニュース