わずか0.03点差!16歳羽生逆転V 日本男子最年少

[ 2011年11月27日 06:00 ]

初優勝した羽生の演技

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦ロシア杯最終日

(11月26日 モスクワ)
 大接戦を制した。SP2位だった羽生は、フリーで158.88点をマーク。これまでの自己ベストを一気に13.65点も更新する合計241.66点を叩きだした。

 「きょうの出来には、自分にいい点数をあげられる」。2位に入ったフェルナンデスとはわずか0.03点差。2シーズン前のジュニア世界王者が、日本男子最年少でシニアのGPシリーズ初優勝だ。

 「ロミオとジュリエット」のドラマチックな音楽に乗った。冒頭の4回転トーループの着氷で両手をついたが、懸命な演技が頂点への道を切り開いた。表現力が評価される5項目の演技点は3位だったが、技術点はトップの82.50点。3度のスピンのうち2つで最高評価のレベル4を獲得した。初のファイナル切符も手に入れた。

 東日本大震災で仙台市の拠点リンクが損壊。オフはアイスショーを転々とせざるを得なかったが、それはファンを前にした実戦的な練習になった。「表彰台も初めてで、ファイナルに行けることも実感がない」。被災地の期待を背負う特別なシーズンに、16歳が着実な成長を見せつけた。

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2011年11月27日のニュース