離されても追った木崎良子「残り100メートルまではあきらめない」

[ 2011年11月20日 14:47 ]

2時間26分32秒で初優勝した木崎良子

 ロンドン五輪出場選考レースとなった横浜国際女子マラソンが20日、横浜・山下公園前をスタートして行われ、優勝候補の一人、木崎良子(ダイハツ)が2時間26分32秒で逆転優勝。五輪出場に大きく前進した。

 もうダメだ…。残り2キロ。尾崎のスパートで置いていかれた木崎は「あきらめかけた」。それでも1つの大きな思いが再度気持ちを奮い立たせた。「両親をロンドンに連れて行きたい」。

 またギアを入れ直して尾崎を追った。「残り100メートルまではあきらめない」。4秒差が3秒になり、尾崎の息づかいが聞こえるところまで接近し、残り1キロを切ると、追い付けるから抜けるに気持ちが変わった。

 最後のチャンスと覚悟して挑んだレース。11月としては異常ともいえる、20度を超える中でのレースで逆転優勝。ロンドンへの切符に大きく近づいた。涙と汗でくしゃくしゃになった笑顔で木崎は言った。「今度はもう少しタイムを狙いたい。積極的に走りたい」。粘り強い走りは、ロンドンの桧舞台に立てば期待通りの活躍をみせてくれる予感がした。

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2011年11月20日のニュース