西岩親方が鳴戸部屋継承 インスリン、暴行疑惑は調査打ち切り

[ 2011年11月8日 17:48 ]

 日本相撲協会は8日、福岡市の福岡国際センターで緊急理事会を開き、7日に59歳で急死した鳴戸親方(元横綱隆の里、本名高谷俊英)の後継者として、鳴戸部屋付きの西岩親方(35)=元幕内隆の鶴、本名積山伸一、鹿児島県出身=が8日付で年寄「鳴戸」を襲名し、同部屋を継承することを承認した。

 また、故鳴戸親方の暴行疑惑など一連の週刊誌報道の聞き取り調査についても報告された。同親方は5年前に弟子を角材などで殴打したと認めたが、親方の死去により調査を打ち切ることになった。協会は鳴戸部屋に再発防止を命じ、各部屋にも通達を出すとした。

 体重を増やす目的でチェコ出身の十両隆の山にインスリンを注射したとの記事は、隆の山自らが親方の了解を得て行ったと説明。関脇稀勢の里が力士を羽交い締めにしたとする内容は事実ではなく、親方の方を向かせるために力士をつかんだと報告された。両力士には聞き取り調査の際、相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)らが注意した。

 相撲協会は後日、監督官庁の文部科学省に調査の報告書を提出する。

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2011年11月8日のニュース