駒大3年ぶり優勝!箱根V4の強豪が復活ののろし

[ 2011年11月7日 06:00 ]

3年ぶり9度目の優勝を果たし、喜ぶ駒大の窪田忍(右から2人目)ら

第43回全日本大学駅伝

(11月6日 愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮、8区間106・8キロ)
 3強の激突は、駒大が3年ぶり9度目の優勝を飾り完全復活ののろしを上げた。各校のエースがそろった2区で1年生の村山謙太が首位に立つと、3区以降の6区間で4人が区間賞を獲得する安定感を見せ、そのまま逃げ切った。最長19・7キロの最終区間で大逆転を狙った東洋大のエース柏原竜二主将(4年)は33秒及ばず2位。連覇を狙った早大は序盤の出遅れが響き3位に終わった。

 雨上がりの伊勢路に藤色の歓喜の輪ができた。駒大、3年ぶりのV。大学3大駅伝のタイトルも08年のこの大会以来3年ぶり。それでも大八木弘明監督は「それは箱根が終わってから」と胴上げを拒否し、先だけを見つめていた。

 「1、2区で流れをつくってくれた」。1区を撹上(かくあげ、3年)が3位でつなぐと、各校のエース級がそろった2区で1年生・村山が魅せた。10キロ付近でスパートすると明大・鎧坂らを置き去りにしトップに。先月の出雲駅伝で1区13位と出遅れた男は「重圧に負けたが、先輩方に“楽にいけ”と声を掛けてもらったことがうれしかった」と名誉挽回の走りでチームに勢いを与えた。その後は4区間で区間賞を奪い、3強といわれた東洋大、早大に影を踏ませなかった。

 02年から箱根駅伝4連覇を達成した強豪も、09年には箱根で屈辱のシード落ち(13位)。大八木監督の再建策は3シーズン目を迎え、トラックの持ちタイムは大学No・1の戦力が整った。次はもちろん、箱根の覇権奪回。指揮官は「距離も違うし、別物だと思っている。もう一度気を引き締めていきたい」と語気を強めた。

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2011年11月7日のニュース