諸見里 今季初Vへ“昇り竜”にあやかる!

[ 2011年10月19日 06:00 ]

<マスターズ・レディース>練習日の9番、ティーショットを放つ諸見里

 賞金総額1億2300万円のビッグトーナメント、マスターズGCレディース(スポーツニッポン新聞社主催)は21日に兵庫・マスターズゴルフ倶楽部で開幕する。18日は諸見里しのぶ(25=ダイキン工業)が練習ラウンドを行った。休養に充てた先週は京都・天橋立を観光。“昇り竜”にあやかって今季初勝利を目指す。

 ショットの精度とグリーンの感触を確かめながら諸見里は練習ラウンドで18ホールを回った。09年に年間6勝も、その後は優勝がなく今季賞金ランクも39位と苦戦。それでも、「一つ一つの精度は上がってきている」と復調への手応えを口にした。

 2週前のSANKYOレディースでは「ショットが良くてもパットがダメだった。流れがつくれなかった」とリズムに乗れないまま予選落ち。先週は富士通レディースを欠場し、マスターズGCレディースに向けて体調を整えることに専念した。沖縄から両親を呼んで、滋賀県の琵琶湖と天橋立を1泊2日で観光もした。

 日本三景の天橋立はパワースポットとも言われ、展望台から海を隔てる一本の砂州を股ごしにのぞけばまるで昇り竜のように見えることで有名。「竜が天に昇っていくようにちゃんと見えました。両親との旅行は(全英女子オープンに出場した際に回った)09年のパリ以来。リフレッシュできました。今回、良いエネルギーをもらえた」と、充電完了を宣言した。

 この大会は過去6度出場し、優勝こそないものの、5位以内が3回と相性は良い。優勝賞金は2214万円とメジャーに匹敵する高額賞金とあって、優勝はもちろん、上位に入れば11月の最終戦、LPGAツアー選手権リコーカップ(宮崎CC)出場権も見えてくる。

 「グリーン周りはこれまではすぐにラフだったけど、今年は3、4ヤードくらい刈り込んである。パー5で2オンのチャンスがある」と攻略のイメージも固まってきた。この日、セ・リーグのペナントを制した中日にあやかり、諸見里も“昇り竜”さながらに頂点を見据える。

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2011年10月19日のニュース