日本男子、前半トップ…V3狙う内村は暫定首位

[ 2011年10月9日 17:09 ]

男子予選、最終種目の演技を終えた内村航平

 体操のロンドン五輪予選を兼ねた世界選手権第3日は9日、東京体育館で4班による男子予選前半を行い、エース内村航平(コナミ)を中心に1978年ストラスブール大会以来33年ぶりの団体総合優勝を目指す日本は合計364・291点でトップに立った。

 2・708点差の2位に米国、3位にドイツが続いた。個人総合は史上初の3連覇を狙う内村が合計92・256点で暫定首位、山室光史(コナミ)は同4位につけた。

 日本は2種目目の跳馬で内村が着地を乱し、後半も初代表の田中佑典(順大)が床運動で頭部を強打して演技をやめるなど失敗が相次いだ。12日の団体総合決勝には不安を残した。

 10日は予選後半が行われ、五輪出場権を得るとともに決勝に進む上位8チーム、個人総合と種目別の決勝進出者が決定。団体総合5連覇を狙う中国は最終8班で競技する。

 ▼立花泰則・日本男子監督の話 決勝は跳馬、床運動で(優勝を争う中国から)リードを奪う戦略だが、きょうはその2種目でミスが出た。しっかりと修正して鉄棒の最後を託す内村に、たすきをリレーしたい。

 ▼内村航平の話 跳馬以外はまあまあの出来。跳馬は(大会前にふくらはぎに違和感を覚えた)脚を気にしてしまった。床運動では今にも脚がつりそうだった。ミスは出たが、決勝のための失敗だと思って切り替えたい。

 ▼沖口誠の話 床運動で失敗して悔しいが、まだ(予選の)きょうで良かった。(急きょ代役を務めた)あん馬はやるしかないと思ってやった。

 ▼田中佑典の話 せっかく個人総合のチャンスをもらったのに、残念という気持ちとチームに申し訳ないという気持ちが入り交じっている。

 ▼小林研也の話 最初は硬さがあっていい演技ができなかった。だが(団体総合の)決勝に向けて雰囲気を味わうための予選。決勝でやると思う種目では強い気持ちでできた。

 ▼山室光史の話 昨年、世界選手権を経験したので楽しんで試合ができた。何とか6種目をノーミスで回れた。

 ▼田中和仁の話 (落下した)あん馬は悔やまれる。床運動では自分が直前にミスをしたので(負傷した弟の田中佑は)いつもより頑張ろうとしたと思う。決勝ではミスのない演技を続けていかないといけない。

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2011年10月9日のニュース