スキー連盟会長選任 東京地裁が「規定違反」と判断

[ 2011年8月31日 16:04 ]

 全日本スキー連盟(SAJ)で会長の選出手続きに不備があったとして、鈴木洋一会長と会長が推薦した理事5人がその地位にないことの確認を評議員ら25人が求めた訴訟の判決で、東京地裁は31日、請求を認めた。

 SAJでは役員選出委員会が候補者を推薦し、評議員会が会長を選任すると規定しているが、役選委は鈴木会長を推薦していなかった。岩井直幸裁判官は「原則として、役選委の推薦を経ずに行われた選任行為は規定に反し無効」と判断した。

 判決によると、役選委は鈴木会長とは別の候補者を推薦したが、評議員会は否決し、昨年10月、推薦がないまま鈴木会長を選任。5人の理事は会長の推薦で選ばれた。

 別の会長が選ばれた2008年の前回役選も同様に訴訟となり、昨年6月に会長らの辞任で和解している。SAJは「判決内容を精査し対応を決めたい」としている。

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2011年8月31日のニュース