“お騒がせ娘”新谷「自己チュー」大逃げ突破

[ 2011年8月31日 06:00 ]

スタートから1人抜け出して積極的に先頭を走った新谷(手前)は7位で予選を通過した

陸上世界選手権第4日

(8月30日 韓国・大邱)
 女子5000メートル予選で新谷が賭けに出た。スタートから集団を飛び出し、5周目まで独走。コーチから「ケニア勢にペースを上げ下げされるより、自分のペースで走った方が決勝に引っ掛かる」と指示を受け、15分31秒09で予選1組7位に食い込み、タイム順で決勝進出を果たした。

 「私は集団についていくのが苦手。あまり良くない性格が世界で通用しました。自己チューでわがままな」と新谷は笑った。ラストのスプリント勝負では、アフリカ勢に勝てないだけに、大逃げ作戦でペースを狂わせるしか道はない。作戦は的中した。

 昨年7月には精神的ストレスで、千葉県内にある佐倉アスリート倶楽部の寮から逃げ出し、岡山県の実家に引きこもった“お騒がせ娘”。9月2日の決勝に向けても「ちょっとでも(テレビに)日の丸が見える位置でいたい」と、大逃げを宣言していた。

続きを表示

この記事のフォト

2011年8月31日のニュース