何と!ボルト フライングで失格

[ 2011年8月28日 20:47 ]

男子100メートル決勝で、フライングで失格となったボルト(右)

陸上世界選手権

(8月28日 韓国・大邱)
 男子100メートル決勝が行われ、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)がフライングで失格となった。昨季から適用されたフライング一発失格のルールで、まさかの失格。ライバルのパウエルとゲイ(米国)が欠場した人類最速を決める舞台は、ボルトまでが主役の座を降りてしまう結末となり、走りだした瞬間に思わず顔をしかめ、ユニホームを脱ぎ捨てて悔しがった。

 ボルトの練習パートナーで21歳の新鋭、ヨハン・ブレーク(ジャマイカ)が9秒92で初優勝。「世界一になれて素晴らしい気分だ。フライングがあったけどレースに集中した。ジャマイカのために勝とうと思った。ボルトがいないレースで勝つ自信はあった」と喜んだ。

 ▽ウサイン・ボルトの話 今は何も言うことができない。少し時間が必要だ。

 ▽フライングの一発失格 かつては同じ選手が2度目のフライングをした時に失格となったが、2003年から「各レースで1度フライングがあった後は、誰が違反しても失格」と厳格化された。だが同走者を揺さぶるなどの目的で1回目で故意にフライングする選手が後を絶たず、10年に「1回目から即失格」の厳格なルールが適用された。

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