尾崎、まさかの失速18位…ロンドンへ出直し

[ 2011年8月28日 06:00 ]

<女子マラソン>18位でゴールした尾崎は悔しそうな表情

世界陸上第1日 女子マラソン

(8月27日 韓国・大邱 国債報償運動公園発着42・195キロ)
 前回ベルリン大会で銀メダルの尾崎は、まさかの失速で18位に終わった。さまざまなパターンのスパート練習をこなし「どんな展開でも対応できる」と自信を持って臨んだはずだったが、ふたを開けてみればアフリカ勢に太刀打ちできず。「前半のペースが遅かった分、30キロすぎから呼吸は楽だったが、脚が動かなくなった」と力なく語るしかなかった。

 山下監督は「10日前から風邪の兆候があった」と明かしたが、本人は「調整は失敗していない」と言い訳はしなかった。ただ、テレビインタビュー中には、こらえていた涙が止まらなくなった。

 昨年4月のロンドンで13位と惨敗。優勝と2位以外なかったマラソンで初めて挫折を味わい、精神面の強化にも取り組んだが、それでも足りなかった。「前回2位のプレッシャーはあった。スパートを磨かないと世界で戦えない。ロンドン五輪への選考会に挑戦する」。日本の新エースはロンドンに向け出直しを誓っていた。

  ◆女子マラソン
(1)キプラガト(ケニア) 2時間28分43秒
(2)ジェプトゥー(ケニア) 2時間29分0秒
(3)チェロップ(ケニア) 2時間29分14秒
(4)ベケレ(エチオピア) 2時間29分21秒
(5)赤羽有紀子(ホクレン) 2時間29分35秒
(6)朱暁琳(中国) 2時間29分58秒
(7)アンデション(スウェーデン) 2時間30分13秒
(8)王佳麗(中国) 2時間30分25秒
(10)中里 麗美(ダイハツ) 2時間30分52秒
(18)尾崎 好美(第一生命) 2時間32分31秒
(19)野尻あずさ(第一生命) 2時間33分42秒
(22)伊藤  舞(大塚製薬) 2時間35分16秒

[世]ラドクリフ(英国) 2時間15分25秒
[日]野口みずき 2時間19分12秒

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2011年8月28日のニュース