柔道五輪３連覇の野村　ロンドン出場は絶望　進退は明言せず

柔道の全日本実業個人選手権に出場し、準々決勝で小川武志選手（左）に敗れた野村忠宏選手

　柔道の全日本実業個人選手権は２７日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で行われ、五輪の男子６０キロ級で３連覇を達成した野村忠宏選手（３６）＝ミキハウス＝は同級の準々決勝で小川武志選手（３２）＝了徳寺学園職＝に敗れた。

　全日本柔道連盟の強化指定選手を決める１１月の講道館杯全日本体重別選手権の出場権を獲得できずに、ロンドン五輪出場の可能性を絶たれた。進退については明言を避けた。

　野村選手は昨年１１月の講道館杯以来９カ月ぶりの実戦だった。野村選手がロンドン五輪に出場するためには、講道館杯で好成績を残して強化指定選手に復帰し、国際試合派遣メンバーに入らなければならなかった。