元星風 仮処分は和解…協会が月給103万円を1年間仮払い

[ 2011年6月22日 12:32 ]

日本相撲協会との和解が成立し、記者会見する元十両星風のボルド・アマラメンデ氏

 大相撲の八百長問題で解雇された元十両星風のボルド・アマラメンデ氏(27)=モンゴル出身=が、力士としての地位保全などを求めた仮処分申請は22日、日本相撲協会が月給に当たる103万6千円を今月から来年5月まで1年間仮払いすることで東京地裁で和解した。

 アマラメンデ氏の代理人弁護士が記者会見して明らかにした。同じ日に仮処分を申し立て、既に9日に和解した元幕内蒼国来の恩和図布新氏(27)=中国出身=と同様に、来週中にも地位確認などを求める本訴を起こし、潔白を主張する。慰謝料の請求も検討する。

 アマラメンデ氏も会見に同席し「一日も早く土俵に戻りたいという強い気持ちで(本訴を)やっていきたい」と述べた。

 相撲協会は「本案訴訟の厳格な手続きの下で『故意による無気力相撲』の存在を明確にする方が望ましいと判断した」とのコメントを発表した。

 両氏は特別調査委員会から八百長関与を認定され、4月11日に相撲協会から引退勧告を受けたが、期限の同13日までに引退届を提出せず、翌日に解雇処分となった。

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2011年6月22日のニュース