“師匠”超え&初V射程圏!河瀬66で4位浮上

[ 2011年5月29日 06:00 ]

8番でバーディーパットを沈めギャラリーの声援に応える河瀬賢史

ダイヤモンド・カップ第3日

(5月28日 千葉・千葉カントリークラブ梅郷コース=7108ヤード、パー72)
 プロ10年目の31歳、河瀬賢史(フリー)が66をマークし、通算9アンダーで首位と5打差の4位に浮上した。藤田寛之(41=葛城GC)を師と仰ぐ河瀬は1ボギーもあったが、4連続を含む7バーディーと大爆発。通算10アンダーで3位の藤田と師弟で優勝争いに加わった。通算14アンダーまで伸ばした小田孔明(32=フリー)が首位を守った。
【第3R成績】

 最終18番、残り85ヤードの第3打。河瀬は“師匠”そっくりのスイングでピンまで50センチにつけた。4連続バーディーフィニッシュでこの日のベストとなる66。「満足。曲げないよう心がけたのが良かった」と笑いが止まらなかった。

 コースを歩く姿はまさに“リトル藤田”だ。身長は師匠よりわずか「4ミリ小さい」(河瀬)1メートル67・2で、体重も約2キロ軽い68キロ。しかもウエアは藤田のおさがり。「藤田さんから盗みたい」とスイングもまねた。きっかけは08年に知人を通じて藤田と回った練習ラウンド。同じ静岡県掛川市在住でもあり、徐々に指導を受けるようになった。ツアー未勝利ながら、藤田から指摘されたあおって打つ癖を修正すると、前週は37位ながら初日は首位発進。今週は5打差4位と優勝争いに加わってきた。

 自身も4打差の3位につけた藤田は「河瀬を弟子と認めた覚えはない」と笑わせたが「最近の若い人にないハングリーさがある。調子の良い今がチャンス。今、勝てなかったらもう勝てない」と弟子の尻を叩いた。「1つでも伸ばしたい」(河瀬)「上を脅かしたい」(藤田)。逆転Vを果たすのは“師”か“弟”か――。

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