錦織2回戦敗退 3大会連続の3回戦進出ならず

[ 2011年5月26日 06:00 ]

全仏オープン第4日

(5月25日 ローランギャロス)
 男子シングルスで世界ランキング59位の錦織圭(21=ソニー)は第31シードのセルジー・スタホフスキー(25=ウクライナ)に1―3で敗れ、2年連続の2回戦敗退に終わった。日本男子で74年大会の坂井利郎以来37年ぶりの3回戦進出は果たせなかった。女子ダブルス1回戦でソラナ・チルステア(21=ルーマニア)とペアを組んだ森田あゆみ(21=キヤノン)は1―2で競り負けた。(パリ・山口奈緒美通信員)

 錦織は2時間48分の熱戦の末に世界ランキング36位のスタホフスキーに屈した。この日は左脇腹にテーピングをして登場。「予防用で痛みはない」と強がった。第4セットはタイブレークまで持ち込んで粘りを見せたが、最後は相手のショットを止める力が残っていなかった。4大大会で昨年の全米、1月の全豪に続く3大会連続の3回戦進出を逃し、表情には悔しさがあふれていた。

 格上のウクライナ人に対し、苦手のフォアを攻める作戦だった。しかし、相手が得意のバックに球が集まり、絶妙なドロップショットでコートの前後左右を走らされた。体力を消耗して勝負どころで凡ミスが続いた。

 錦織は「相手のドロップショットをうまく処理できなかった。スライスも伸びてきて打ちづらかった。自分のいいところを封じられた」とがっくり。病み上がりの状態で勝てるほど、4大大会の舞台は甘くなかった。

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2011年5月26日のニュース