近代五種の女子で日本初!山中、黒須が五輪出場権

[ 2011年5月19日 21:02 ]

 ロンドン五輪出場権を懸けた近代五種のアジア選手権は19日、中国の成都で行われ、女子で20歳の山中詩乃(自衛隊)が5位、19歳の黒須成美(フリー)が6位となり、2000年シドニー五輪から正式種目となった女子で日本人初の五輪出場を決めた。

 高校時代は陸上選手で競技歴1年半の山中は「マイナーな競技だが、これを機にたくさんの人に知ってもらいたい」と喜びを述べた。昨年の第1回女子全日本選手権で優勝した黒須は「日本から2人出られてうれしい」と話した。

 近代五種はフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングで争う。

 中国勢が1~3位を占め、韓国選手が4位となった。アジアの出場枠は5だが、1カ国・地域から出場できるのは2人までと決まっているため、6位の黒須も出場権を獲得した。 

 ▼山中詩乃の話 自分を信じるしかないと思って、楽しんでやった。監督やコーチに最後まで付きっきりで指導してもらった。いろいろな人に感謝したい。

 ▼黒須成美の話 実感が湧かず、ふわふわしている。4年前に出られず、やめようかなと思った時期もあったが、五輪という自分の夢をかなえるまではと思って頑張ってきた。

 ◆山中 詩乃(やまなか・しの)高校までは陸上長距離で活躍。高知・山田高3年生だった08年大分国体の少年女子A5000メートルで2位。09年に自衛隊入りし、近代五種に転向した。158センチ、43キロ。20歳。高知県出身。

 ◆黒須 成美(くろす・なるみ)06年アジア選手権5位。北京五輪出場を懸けた07年の同選手権は16位で、出場権を逃した。10年の第1回女子全日本選手権で優勝し、広州アジア大会は6位。茨城・つくば秀英高出。159センチ、52キロ。19歳。茨城県出身。(共同)

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2011年5月19日のニュース