過去の疑惑調査は断念…特別調査委“八百長あった”

[ 2011年5月19日 06:00 ]

放駒理事長(左)に最終報告書をわたす特別調査委員会の伊藤座長

 八百長問題の実態解明に当たる特別調査委員会は18日、東京・両国国技館で12回目の会合を開き、最終報告書を放駒理事長(元大関・魁傑)に提出した。

 望月浩一郎委員(弁護士)は「今回も25人以外が全然関わっていないというのはあり得ないと思う」と話し、過去の疑惑への調査は断念したものの、今回処分された25人が初めて八百長に関わったわけではないとの見解を報告書に盛り込んだことを明かした。相撲協会は過去の八百長については否定しているが、村上泰委員(弁護士)は「(過去は)証拠がないからどうすることもできない」と含みを持たせた。

 伊藤滋座長(早大特命教授)は「やれることはやったというのが本音。それで全部かと言われたら分からないことがたくさんある。八百万(やおよろず)の神様が俺に告げてくれれば、全容解明はできると思うけど…」と処分した25人以外にも関与力士がいる可能性を否定しなかった。なお、26日に開かれる理事会で報告書が承認されれば委員会は解散する。

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2011年5月19日のニュース