元日本代表が逆転勝訴 ホンダに賠償支払い命じる

[ 2011年3月30日 17:30 ]

 ホンダ鈴鹿製作所(三重県)のラグビーチーム「ホンダヒート」がプロ契約を破棄したのは不当として、元日本代表三木亮平選手(33)=現・三洋電機=がホンダに2500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は30日、請求を棄却した一審判決を変更、1900万円の支払いを命じた。

 一審・津地裁判決は、三木選手が2008年度のシーズン開始の全体練習に参加しなかったことが契約解除の理由に当たると認定。しかし、高裁の高田健一裁判長は判決理由で「休暇取得が契約更新を拒絶する理由になるなら、ホンダは選手にその旨を通告し再考を求めるべきだったが、その形跡はない」と述べた。

 判決によると、ホンダは07年度シーズン後、三木選手に現状維持の年俸2500万円での契約を提案し、契約の基本的事項で合意。三木選手は08年3月に新婚旅行で海外に渡航し、全体練習に参加しなかったことなどを理由に契約を解除された。

 ホンダ広報部は「主張が認められず遺憾。今後の対応は判決文を見て検討する」とのコメントを出した。

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2011年3月30日のニュース