協会に新たな難題…グレー力士、処分なら“共闘”

[ 2011年3月28日 06:00 ]

 大相撲の八百長問題で特別調査委員会(調査委)から関与の度合いが濃いと認定されている力士らが、解雇などの処分を下された場合に“共闘”する計画を持っていることが分かった。協会関係者がこの日「調査内容に不満を持っているグレーの十両力士が、親しい力士らに提訴を呼びかけている」と明らかにした。

 相撲協会は4月1日の臨時理事会で力士、親方ら約20人の対象者を処分する。だが、竹縄親方(元幕内・春日錦)らの証言を中心とした裏付けだけで、メールのやりとりなどの物的証拠がなく、関与を否定している者まで厳罰に処することには親方衆らからも疑問の声が上がっている。

 ある力士は「もし解雇や引退勧告なら、提訴するしかない。みんなそう思っているでしょう」と語り、特別委に関与の度合いが濃いと認定された十両力士も「たいしたことを聞かれないまま“クロ”と宣告された。処分されたら、出るところに出る」と不信感をあらわにしている。

 調査委のある委員は「訴えられても耐えうるだけの証拠があるからクロ判定した」と自信を持つが、集団提訴となれば、新たな難題を抱えることになりそうだ。 

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2011年3月28日のニュース