新生委員会、結論持ち越し…八百長再発防止案は30日に

[ 2011年3月24日 18:14 ]

 大相撲の八百長問題の再発防止策を検討する大相撲新生委員会(委員長=島村宜伸元農相)は24日、東京・両国国技館で第3回の会合を開いたが、結論を持ち越した。

 島村委員長は会合後の記者会見で、同問題の実態解明に当たる特別調査委員会が25日に出す見通しの処分案を待った上で、30日に予定されている次回会合で再発防止案をまとめる考えを示した。

 再発防止策の決定は放駒理事長(元大関魁傑)が掲げる5月の夏場所を開催する条件の一つで、島村委員長は「30日に結論を出そうというふうに思っている。調査委の結論を参考に区切りをつけようと思う」と話した。

 島村委員長によると、この日は取組や支度部屋での力士の監視強化などの6項目の案を中心に委員が意見を出し合った。土俵付近に座る維持員がマークシート方式で力士の敢闘精神を評価する案について、同委員長は「道は一番遠いと思った」と現段階では導入は難しいとの考えで、本場所での大けがを救済する公傷制度の復活については「賛同が多い。もっともなことだ」と述べた。

 ▼島村宜伸委員長の話 特別調査委員会の得た結論(処分案)を参考にしたい。われわれは批判を受けないような案にしようと思うので、先走ってはできない。取組の当日発表は否定的な意見が強い。

 ▼中村委員(元関脇富士桜)の話 次回で大体は終わると思う。これまで出てきた話を煮つめている段階。外部委員の3人もよく相撲を知っているし、いい話し合いができた。

続きを表示

2011年3月24日のニュース