鶴田委員長「断じて開催すべき」…横審が夏場所開催申し入れへ

[ 2011年3月7日 19:15 ]

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の鶴田卓彦委員長は7日、八百長問題の実態解明の遅れで開催が危ぶまれている大相撲夏場所について「調査に早くけりをつけて処分を決め、断じて開催すべきだ」と述べた。共同通信の取材に応じたもので、10日の横審の臨時会合で、相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)に対して申し入れる意向だ。

 鶴田委員長の元には、手紙などでファンらからの意見が届いているが、夏場所実施を希望する声が圧倒的という。八百長問題の調査の難しさにも触れ「こんな(証明困難な)あいまいなことを調べるのはエンドレスになる。それより相撲協会は、場所を待ち望む世論を受け止めなければならない」と強調した。

 同じく相撲協会の諮問機関で、8日に臨時会合を開く運営審議会の奥島孝康委員もすでに「夏場所は絶対に開催するべきだ。その上で一日も早く、組織改革を進めていかなければならない」と話している。奥島委員は、2月に相撲協会に改革案を答申した「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の座長を務めた。

 こうした見解に、放駒理事長は7日「調査委員会の結果がどういうことになるかだ」と話し、夏場所の開催は八百長問題の特別調査委員会の調査完了を受けて判断する姿勢をあらためて示した。

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2011年3月7日のニュース