協会泣きっ面に蜂…相撲案内所が損失補てん請求へ

[ 2011年2月6日 06:00 ]

大相撲・八百長疑惑

 春場所が中止の方向となったことで、チケットなどを扱う相撲案内所が、売上金などの損失補てんを相撲協会に請求する方針を固めたことが5日、分かった。

 春場所の案内所は8軒で、升席全体(約3800人収容)の約6割を扱っている。ある案内所は年1度の場所中に1億円以上を売り上げ、約3000万円の利益があるだけに、中止は死活問題。ある従業員は「すでに升席を100枚も売りさばいた。開催が中止なら約1000万円の損失。うちの社長も賠償請求を考えている」と話した。

 大阪相撲案内所組合の清水武組合長は「(われわれは)委託販売業者なので、完全に協会の責任問題だ」と憤る。野球賭博問題に揺れた昨年の名古屋場所では、案内所の損失(約1500万円)を相撲協会が賠償した。だが、今回は15日分の入場券収入約5億円が対象となる見通し。相撲協会はまさに泣きっ面に蜂の状況に追い込まれる。

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2011年2月6日のニュース