白鵬 V翌朝に第3子誕生“ゆりかごダンス”で祝福

[ 2011年1月24日 06:00 ]

一門の関取衆からゆりかごダンスで優勝と第3子誕生を祝福される白鵬(中央)

大相撲初場所千秋楽

(1月23日 東京・両国国技館)
 この日の朝に生まれてきた第3子のためにも負けられなかった。前日に大鵬に並ぶ6連覇を決めて迎えた千秋楽結びの一番。白鵬は冷静に魁皇を送り出し。新たな命の誕生に花を添える14勝目で初場所を締め「終わってみれば今場所は本当にめでたいことばかり。怖いぐらい。平成23年1月23日。忘れられない場所になりました」としみじみと振り返った。

 前夜のことだった。「寝ようかなと家族みんなでベッドに向かい“まだなのか”とおなかを押したら(夫人が)“やばいかも”となった」。夫人は深夜に急いで病院に駆け込んだが、白鵬は千秋楽を控えているために自宅待機。「ソワソワしてほとんど眠れなかった」。寝ぼけ眼のまま迎えた午前7時50分ごろ、3400グラムの元気な女の子が誕生。場所前に生まれた長女・愛美羽(あみう)ちゃん(3)、長男・真羽人(まはと)くん(2)のときとは違い立ち会えなかった。だが、14日の予定日から大幅に遅れて優勝翌朝に生まれてきた“孝行娘”に「なんてグッドタイミングなんだろう」と感激の面持ち。支度部屋では一門の関取衆からサッカーでしばばしば行われる“揺りかごダンス”で祝福された。

 表彰式後のバンザイ三唱では、昨年末に師匠に復帰した宮城野親方(元幕内・竹葉山)と初めて一緒に賜杯を抱いた。これには師匠も「重みがあるし、気持ちだけで十分」と感無量の表情。春場所では朝青龍の持つ史上1位の7連覇を狙うが“もってる男”の最強物語は、まだまだ終わりそうにない。

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