堅守速攻の面目躍如!三洋、WTBが好プレー

[ 2011年1月23日 19:04 ]

トップリーグ・プレーオフ準決勝 三洋電機32―10トヨタ自動車

(1月23日 東京・秩父宮ラグビー場)
 4点リードの後半17分、防御側の三洋電機は球を出そうとした相手に襲いかかった。密集にWTB山田まで加わりボールを奪う。CTBノートンナイトがつなぐと山田が無人の前方へキック。不規則にバウンドするボールを自ら捕球し、タックルを浴びながら体を回転させてトライを決めた。

 堅守速攻の面目躍如で試合の流れを一瞬で引き寄せた。山田は「蹴った方がトライになる確率が高いと思った。難しいバウンドでもWTBとしては落としてはいけない」。トヨタ自動車の朽木監督も「あの位置に山田選手がいるのがトヨタと三洋の違い。勝負の分岐点になった」と舌を巻いた。

 慶大時代から華麗なステップで人気が高いバックス選手だが、防御面に難があった。その山田が密集で体を張り、起き上がると逆襲に参加してトライも決めた。カーワン日本代表ヘッドコーチの隣で試合を見守った飯島監督は「あれで(代表に)選ばなきゃなあ。チームの防御に対する高い意識が山田に好影響を与え、山田もチーム力を上げている」とうなずいた。

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2011年1月23日のニュース