隠岐の海「雰囲気にのまれた」Vに届かず

[ 2011年1月23日 06:00 ]

大相撲初場所14日目

(両国国技館)
 横綱を1差で追走していた隠岐の海は関脇・稀勢の里との対戦で力尽きた。立ち合いで左四つ、土俵中央で「取れば力が出る」という右で、まわしを何度も探るが届かない。逆に上手を許し、そのまま寄り切られた。

 「先に先に攻めようと思って焦った。一気に持っていかれるかと思ったけど。向こうは慌ててなくて(自分は)1人で相撲を取ってた。雰囲気にのまれましたね」

 横綱、大関陣が土俵下の控えにいる状況に「テンションが上がった」と仕切りで平常心を保つことは難しかった。「でも、あそこに立てたのはよかった」。敗れはしたが、幕内後半の熱気を経験できたことは、今後への大きなプラス材料となる。支度部屋のモニターで結びの一番を確認し、横綱の優勝決定を見届けて国技館を後に。その目はさらなるやる気に満ちていた。

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2011年1月23日のニュース