琴奨菊を忘れるな!日本人ホープが1敗守る

[ 2011年1月17日 06:00 ]

大相撲初場所8日目

(1月16日
両国国技館)
 琴奨菊の存在感が日増しに大きくなってきた。同期入門の豊ノ島に立ち合いで右差しを許し、得意の左四つに持ち込めなかったが、相手の左肩透かしに素早く反応。体を寄せると、そのまま寄り倒した。

 「良かったあ。(肩透かしに)よく反応できた。今場所はそのあたりがいい」。日本人力士のホープの一人だが、最近は影が薄かった。昨年の九州場所では同世代の稀勢の里が白鵬の連勝を63で止め、中学時代からのライバル豊ノ島も14勝1敗で白鵬と優勝決定戦を演じる活躍を見せた。ライバル視する2人に差をつけられ「負けられない気持ちがある」と奮起した今場所は、2人を破った上に中日を終えて1敗と全勝の白鵬に食らいついている。

 9日目の魁皇戦は勝ち越しがかかるが、「優勝争いとか意識せず、楽しんでいこうと。あと一番勝てばいいぐらいの気持ちで」と内面の闘志を隠し無欲を強調していた。

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2011年1月17日のニュース