リコー、指揮官不在も2点差“薄氷の勝利”

[ 2011年1月17日 06:00 ]

 トップリーグの5~10位による日本選手権出場決定戦(ワイルドカードトーナメント)は16日、 福岡市・レベルファイブスタジアムで行われ、リコー(リーグ7位)がコカ・コーラウエスト(同10位)を31―29で、サニックス(同8位)が近鉄(同9位)を30―22で下した。23日に大阪・花園ラグビー場でリコーはNEC(同6位)、サニックスは神戸製鋼(同5位)と対戦。勝者2チームが日本選手権(2月6日)に出場する。

 リコーは指揮官不在の緊急事態にも終盤に勝負強さを発揮して競り勝った。リーグ戦終了後にローデン監督とダマーズ・コーチが家族の都合でオーストラリアに帰国。しかし、選手たちは「トッド(ローデン監督)が3年間教えたことをやろう」と奮起した。後半は3連続トライなどで一時は21―29と苦戦したが、ローデン監督に口酸っぱく言われたコミュニケーションを取り、突破された防御網の間隔を修正。後半32分に決まれば逆転される相手のPGが右に外れて薄氷の勝利を挙げた。次戦はリーグ戦で17―22で惜敗したNEC戦。ヘイワード監督代行は「粘り強くやって借りを返したい」と意気込んだ。

 <ヘスケス70メートル独走T>リーグ戦は3連敗で終わったサニックスだが、自分たちのプレーを取り戻す格好で勝利を収めた。FWもBKも関係なくパスをつなぐ全員ラグビーを展開。後半22分にはWTBヘスケスが約70メートルの独走トライも決めた。次戦は6大会ぶりの日本選手権出場を懸け神戸製鋼に挑戦。フランカー菅藤主将は「トーナメントで1勝することは大きい。勝てるよう引き締めていきたい」と語った。

続きを表示

2011年1月17日のニュース