遼、米ツアー挑戦前に初の国内合宿…東海、九州地方で

[ 2011年1月16日 06:00 ]

子供たちを前に雪の上で餅つきする石川遼

 男子ゴルフの石川遼(19=パナソニック)が今月中に2度の国内合宿を行い米ツアーに挑むことを決めた。国内での合宿は初めてで技術面を仕上げる方針。15日には新潟県湯沢町での4日間のスキー合宿を打ち上げた。

 スキー合宿最終日。石川は地元の小学生とクロスカントリー大会に参加した。小学5、6年の部の4・5キロを18分11秒で滑り、19人中3位でフィニッシュ。「小学生にかなわないのは予想通り」と苦笑いしたが、「体はボロボロで全身筋肉痛。体をいじめようと思ってきたが、それができた」と満足げに話した。今回は特に下半身の強化を掲げ、午前にクロスカントリー、午後は筋トレにフットサルと精力的に体を動かした。体力づくりの目標は達成した。

 体の次は技の強化となるが、2月上旬の渡米まで国内では初めてゴルフ合宿を行うことを決めた。これまでのオフは地元・埼玉近郊で練習してきたが、今回は23日頃から3日間程東海地方で、さらに28日から1週間程、沖縄または他の九州地方の温暖な場所で合宿を張る計画だ。

 時間を気にせずコースを使えるメリットを生かし、打ち込みに加えてグリーン周りのアプローチやパッティングも「極めるつもり」という。「1日に1・5ラウンドや2ラウンドしたり、自分でバッグも担いだり、走りながらのラウンドもできる」。ゴルフ漬けの日々を送り、準備万端で4月のマスターズを目指す。

 ≪荻原次晴氏が「感謝」≫ノルディック複合で長野五輪に出場した荻原次晴氏(41)がゲストとして大会会場を訪れた。08年にも石川のスキー合宿でクロスカントリーを指導しているが、石川が毎年合宿をすることで世間の注目を集めるとあって「スキー界全体で感謝しています」と語った。また、大会後は石川と2人で力強く餅つきを行い、子供たちに餅を振る舞った。 

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