大野ツインズ卒業後は別のコートへ「分かれた方が強くなれる」

[ 2011年1月13日 08:28 ]

全日本高校選手権決勝の東九州龍谷戦で、スパイクを決め喜ぶ古川学園の大野果歩(10)と果奈(13)双子姉妹

 バレーボール女子で将来の日本代表と期待される双子の姉妹が高校生活最後の大会を終えた。

 古川学園(宮城)の主力の大野果歩と果奈は今月9日まで行われた全日本高校選手権の決勝で東九州龍谷(大分)に敗れ、昨年の高校総体、国体に続く3冠獲得を果たせなかった。身長182センチでライトを務めた果歩は「自分たちの力が出し切れずに終わった」と涙が止まらず、ライバルに敗れた悔しさをあらわにした。

 2人は青森県三沢市出身。中学卒業後、妹の果奈は首都圏の高校への進学も考えたが、姉の果歩の誘いで一緒に古川学園に進むことを決意した。

 「おっとりタイプの果歩に対して、自分は負けず嫌い」とセンターの果奈は語る。外見や身長はほとんど同じでも対照的な性格の2人は苦楽を分かち合ってきた。

 昨年7月の世界ユース選手権の代表に果歩は選出されたが、果奈は腰痛もあって選ばれなかった。悔しさをばねに果奈は練習に励んで夏の高校総体優勝に貢献し、果歩も世界を経験してプレーの幅を広げた。

 卒業後の進路はプレミアリーグの別々のチームを選択した。果歩が3連覇中の東レへ、果奈がNECへと進む。果歩は「寂しい気持ちもあるが、分かれた方が強くなれると思う」と語った。2人の目標は日本代表になること。次に2人が同じコートに立つのは日の丸を背負う時だ。

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2011年1月13日のニュース