遼くん“雪上の北島康介”でレベルアップだ

[ 2011年1月13日 06:00 ]

クロスカントリートレーニングを行い、髪の毛が雪で白くなった石川遼

 男子ゴルフの石川遼(19=パナソニック)が12日、新潟県湯沢町のゴールド越後湯沢CCで毎年恒例のスキー合宿をスタートさせた。

 オフのスキー合宿は今年で4年目を迎え、初日はさっそくクロスカントリーで約10キロを走破した。滑りも上達してほとんど転ぶこともなく「今まではうまく滑れずに疲れていた。これからはスピードを意識したり、もっと長い距離をこなしたい」と意気込んだ。

 練習の最後には短距離のダッシュを繰り返して、あるヒントもつかんだ。「水泳の平泳ぎと一緒で、速く進むには足を速く動かすよりも伸びることが大事」。理想に掲げたのは競泳五輪金メダリストの北島康介の泳ぎ。「北島さんは他の選手とストロークが一緒でも伸びが凄い。そういう感じで滑りたい」と金メダリストのスムーズな泳ぎを意識するようになった。

 合宿の目的は持久力と下半身の強化。さらに「ゴルフ以外の競技をやると自分の体に意思を伝達する難しさを感じる」と自らの体の動きにも敏感さが増すという。白銀の世界で過ごす4日間。“雪上の北島康介”を目指し、単純な筋力だけではないレベルアップを図る。

 ≪スキーでも「石川遼カップ」!?≫石川の新しい冠大会ができた!?今回のスキー合宿では最終日に地元の小学生とのタイムトライアルレースが計画されている。石川サイドが優勝賞品なども提供し、関係者によれば湯沢町初のクロカン大会になるという。すでにジュニアゴルフでは「石川遼カップ」があるが、スキー版の石川遼カップといえそうだ。石川自身は「自分が周りと比べてどれくらいのスピードなのか知りたいし、最終日までにしっかり仕上げたい」とホスト役に燃えていた。

続きを表示

この記事のフォト

2011年1月13日のニュース