強気なショットで圧勝した錦織「試合が終わってふと思った」こと

[ 2010年8月29日 14:28 ]

 初対戦だった相手の様子を静かに見た序盤から、徐々に攻めのテニスを展開していった錦織。第1セットの5―4から「打って行こうと思った」と第10ゲームを4ポイント連取してものにすると、第2セットも強気なショットで押してストレート勝ち。「目標のひとつだったからうれしい」と本戦出場を喜んだ。

 この日顔を合わせたダンセビッチは、3年前に65位までランクを上げたこともある実力者。だが、「攻められても恐怖感がなかった。自分がいいプレーをすれば勝てると思った」と伸び盛りの20歳は物足りなさすら感じた様子。思い切りのよい強打で相手を揺さぶると、勢いの差は歴然としていた。
 これで、2年前に16強入りした本戦の舞台に、再び立つ権利を得た。予選1、2回戦で見せたサーブミスから崩れるもろさが影をひそめ、上り調子だという錦織は、本戦に向けて「試合が終わって強い相手とやってみたいと、ふと思った。どこまで通じるのか見たい」。みなぎる自信を胸に、2日後の開幕を迎える。(共同)

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2010年8月29日のニュース