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遼くんコースレコード63で52人抜き!

第3日、通算6アンダーの8位に浮上してホールアウトした石川遼
第3日、通算6アンダーの8位に浮上してホールアウトした石川遼
Photo By 共同

 遼くんが驚異の猛チャージを見せた。男子ゴルフツアーのサン・クロレラ・クラシック第3日は31日、北海道小樽市の小樽CC(7471ヤード、パー72)で行われ、40位から出た石川遼(18=パナソニック)は約12時間をかけて36ホールをラウンド。午前の第2ラウンド終了後、カットラインぎりぎりの60位で予選通過すると、午後の第3ラウンドは9バーディー、ノーボギー。コースレコードの63をマーク。通算6アンダーとして一気に8位まで浮上した。首位とは9打差あるが、大逆転での連覇の雰囲気が漂ってきた。 【第3R成績

 薄暗くなった18番グリーン。パーパットを沈めると、緊張感から解き放たれた石川の表情が一気に緩んだ。36ホールを戦った長い1日。また歴史に残るプレーを見せた。

 「体力、精神力の限界を知ることができました。最終日がどういうプレーになるとしても、63は忘れられない、自分の中に残っていくものだと思います」。石川は誇らしげに言った。

 第2ラウンドは午前6時38分にスタート。連日の早起きで抜けきらない疲れの影響もありショットもパットも乱れて74。「もう万事休すと思った。あと2ラウンドしたかったな。残念」と一時は予選通過をあきらめかけたが、カットラインぎりぎりの60位で突破した。

 このラウンド間のインターバルで“変身”した。練習場でトップの位置で閉じ気味だったフェースを開くフォーム改造に着手。「ラウンドの合間に思い切ってレイドオフにトライしたのが良かった。開眼したというか、いいものを見つけた」とショットの感触に手応えをつかんだ。

 そして、第3ラウンドは驚異的な快進撃を見せる。2番で2メートルを沈めたのがバーディーラッシュの幕開けだった。5番では残り200ヤードの第2打を4Iで20センチにピタリ。11番は残り163ヤードの第2打を8Iで再び20センチに付けた。前半9ホールで6バーディーを奪取。後半も3バーディーを加えた。パーオンを外したのは15番だけ。フェアウエーキープ率は第2ラウンドの57・14%から71・43%に急上昇。「最近こういうラウンドがなかった。自分自身もすごく幸せ」と喜びをかみしめた。

 ギャラリーからは「58!」「57!」と声が上がった。5月の中日クラウンズ最終日にマークした世界主要ツアー最少ストローク記録58の更新を期待するエールだった。そのギネス記録には及ばなかったが、63は小樽CCのコースレコード。石川自身にとってもツアー2番目の好スコアだった。

 「これだけ素晴らしいコースでレコードを達成して誇りに思う」。順位も60位から8位に浮上。1ラウンドで52も順位を上げた。これも自己2番目の記録となった。

 第3ラウンドを終えたのは午後6時42分。約12時間の戦いを振り返り「ゴルフ人生で一番きつかった。もう6時20分(実際は6時38分)スタートはご勘弁願いたい」と言いつつも表情は充実感にあふれていた。首位とはまだ9打差あるが、連覇をあきらめるつもりはない。日本ツアーの最終日の最大逆転優勝は83年ゴールドウィンカップの中嶋常幸の9打差。この勢いで新たな記録に挑戦する。

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