いつかは私も…高木美帆の姉 国体で優勝

[ 2010年2月4日 07:29 ]

冬季国体のスピードスケート少年女子1500で優勝した、バンクーバー五輪代表高木美帆の姉、菜那=1月30日

 バンクーバー五輪代表、高木美帆(北海道・札内中)の姉、菜那(北海道・帯広南商高)がこのほど行われた冬季国体の、スピードスケート少年女子1500メートルで優勝した。中学生の妹はスピードスケートの日本代表として脚光を浴びている。高校2年の姉は「一つ一つ(目標を)クリアしたい」と冷静だ。

 スケートを始めたきっかけは小学2年のとき。「兄がスケートに行っているときに、自分と美帆で留守番をしていたのが耐えられずに一緒に行った」。身長は154センチと小柄。豊富な練習で技術を磨き、無駄のないフォームから氷をとらえる。妹と同様にサッカーで体を鍛えたそうだ。
 国体は大勢の選手が同時に滑るシングルトラックレース。ポジション争いが激しく、転倒者も多い中で、攻め続けた。帯広南商高の東出俊一監督は「気持ちが強い。『高木の姉ちゃん』と言われるが、自分は自分と思っている。だからこそ結果を残したいのでは」と話す。
 昨秋、女子短距離の第一人者でバンクーバー五輪代表となった吉井小百合(日本電産サンキョー)が、北海道帯広市内で練習。雲の上のような存在にも「後ろで滑っていいですか」と話し掛ける度胸を見せた。
 妹と比較され、つらい時期もあったが、今は既に切り替えているという。次の目標は全日本ジュニア選手権で結果を残すことだ。「これから少しずつ妹に追い付けるようになれたらいい」と焦りはない。

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2010年2月4日のニュース