三洋 開幕8連勝!神鋼相手に7トライ

[ 2009年11月29日 06:00 ]

 約1カ月間の中断を終えて後半戦がスタートした。三洋電機は神戸製鋼相手に7トライを奪って50―5と圧勝し、開幕8連勝で首位をキープ。前半11分、5年目で初先発したSH高安厚史(26)が起点となってフランカー若松大志(30)が先制トライ。後半には日本代表No・8ホラニ龍コリニアシ(28)の2トライなどで突き放した。

 <三洋電機 天国の母に届け…ホラニが2トライ>先月25日に母親(享年52)をがんで亡くしたホラニが弔いの2トライを決めた。後半10分、3人のタックルを振り切って執念でインゴールに飛び込むと、6分後にもトライを追加した。母国トンガで葬儀に参列し、16日からチームに合流。「体重も2キロ減って最後はバテてキツかったが、天国の母にささげる活躍ができた。日本代表を辞退してこの試合に懸けていたのでよかった」と感無量の表情だった。

 <神戸製鋼 お手上げ状態>終了3分前にモールからフッカー安江がトライを挙げ、今季初の零敗を免れるのがやっと。ライン攻撃で前進できず、CTB今村は「プレッシャーが強くて、いいところを全然出せなかった。技術や意思疎通を確認しないと」と肩を落とした。黄金期は自分たちの引き立て役だった三洋に、03年度のトップリーグ創設後は1勝6敗。ここ3シーズンは50失点以上を喫し、平尾総監督も「やられましたという感じ」とお手上げだった。

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2009年11月29日のニュース